男女共同参画白書を読んで

内閣府の「令和6年版 男女共同参画白書」が6月14日に閣議決定し、公表されました。
2023年の男性雇用者と無業の妻から成る世帯(妻64歳以下)は404万世帯と年々急落し、共働き世代(妻64歳以下)は年々増加して1,206世帯です。
しかし、女性は男性と比べて正規雇用比率が低く、男性は20代後半から50代まで7~8割で台形を描いていますが、女性は25~29歳の59.4%をピークとして、年代が上がるとともに低下して、L字カーブを描いています。女性の就業人口は20代から59歳まで約8割と横ばいですので、非正規雇用は年代が上がるとともに増えているのがわかります。

さらに家族の介護をしている者は、令和4(2022)年時点で629万人で、10年前の平成24(2012)年時点(557万人)と比べ、71万人増加しています。介護をしているのは男女ともに50代以上が多く、特に50代以上の女性が家族の介護をしている者の半数を占めています。

仕事と家事・育児、介護をしているのは女性という状況があまり変わっていません。この点を補うためか、本白書の論点は健康問題に関する分析が多く、男女とも忙しくて病院に行く間がない状況だが、働いて生産性を向上するためには健康でいることが大事との内容が概要でも取り上げられています。

男女共同参画では、女性の役職者、審議委員や研究者等は徐々に増えています。

令和6年版男女共同参画白書からは、改善している面と課題の両方が見えました。少しずつでも課題を改善していけたらと感じました。

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