中小企業診断士の一次試験の受験生に向けて贈る言葉
昨日と今日は中小企業診断士の1次試験とのことで、受験された皆さん、お疲れ様でした。
私は近年は受験生支援よりも診断士活動をしていますが、協会の役職や合格後の実務補習の指導員を毎年しているので、合格者の情報は入ってきます。
指導員では、フレッシュな合格したばかりの方々と接することが多く、入社数年で勉強を始めた方やコロナ禍等で人生観が変わり勉強時間を捻出したとの方もいます。
SNSでは診断士は破格に稼げるみたいに書かれたりしていて、私はかなり早い段階で様々な仕事を得ることができていますが、一般的にはそうはいかないと思います。
ちょうど来月に講師を依頼されて、受講生からの質問事項の中にマネタイズできるのかやどうやったら稼げるのかの質問もありました。ここまで色々やってきたから分かったことや得られたことがあるなと感じるので、資格をとっただけで楽に稼げることはないと思います。
ただ、資格を取って良かったかと聞かれたら、受験生時代に聞いた「診断士をとったら、世界が変わった」というのは実感します。それは、診断士取得後の年数によって、意味が違うのだろうなと思います。合格したばかりの頃はこれまで知らなかった業界、知り合うことがなかったであろう多くの方々と知り合い、世界が変わったと実感します。
その後数年、診断士活動してきて感じるのは、別の意味で「世界が変わった」と思います。会社員だったら機会もない大きな団体の理事や公的な各種の審査員、さらに上の役職までしているのは、中小企業診断士やこれまで行ってきた仕事の結果があります。
昨日、今日の1次試験はマークシートで、数日後にはおおよその合否が自分で分かると思います。
私は落ちたと分かった時に受験を辞めようかと何度も思ったけれど、その時に迷ったのは、「世界が変わった」という言葉でした。
資格をとらなくても世界は変えられます。ただ、私のように仕事だけ一所懸命していた人には、他の世界や知識、技術を得ることができました。もし、来年もう1回頑張ってみようという方には、タイトルの言葉をエールとして贈ります。