女性役員の活用
女性役員を適切に活用できるといいですね。日経xwomanに記載しました。
意向に沿わない人がいたら排除して、その組織は言うことを聞く人ばかりになります。トップの進む方向が間違っていた場合に意見を言うことができる人がおらず、誤った方向に進んでいきます。
最近、ジェンダーの問題を研究している女性からお声がけをいただき、女性取締役支援プロジェクトに関わっています。
実際の女性の社外取締役の方がおっしゃったのは、社外取締役は自分の首が飛ぶかもしれないと思って、言うべきことを言わないのは良くない、社外取締役として覚悟を持って、しっかりと責務を果たすべきとのことでした。
組織の現場では、フラットに意見を言い合う方がいいアイデアが出ます。グループをまとめている人は、自由に意見を言える雰囲気を作ることが大事です。そのような組織ではメンバーもやる気がでます。
ただ、組織の上の方にいくと決定をすることが多くなるので、違う意見の人は疎まれることにもなります。また、能力もある人達の中で、さらに言うことも聞くから、引き上げられる人もいるかもしれません。体育会系の組織であれば、よりその傾向が強くなります。
しかし、ラグビーの新たな仕組みを作る時等は、将来のことも考えて、地域に愛されて、みんなが応援したいと思う仕組みを作ることが大事で、そこから落ちそうになる団体が文句を言うからと仕組みを変えてしまうと、魅力が薄れたものになってしまいます。
組織の理論に染まってしまうと、いつしかその組織は衰退をしていきます。
本当に大事なことは何か、長い目で見て行うべきことは何か、反対意見や逆風もありますが、様々な人が検討した内容から、より良いものを選んでいくことが必要です。
組織を変える一番早い方法は、トップが意識を変えることです。また、問題意識を持った方を活用することや増やしていくことで変わっていくこともあります。
よりよい社会を作るために変わっていけるといいですね。