有事に備えて、平時に準備をする
3月11日の東日本大震災の日は会社にいて、縦揺れが起こり、その後に横揺れが起こりました。書籍や書類が置いてあった本棚が並んだ通路は、落ちた本等が山積みになっていました。
帰宅をしようとしたら電車が止まっているとの情報で、歩いて帰ることにしました。最初にコンビニで飲み物を買っておいたので、品物は普通に置いてありましたが、後日のニュースでコンビニの飲食物がなくなったのを見ました。
徒歩で全経路を帰宅したことがなく、スマホのマップも使い慣れていなかったので、とりあえず電車沿いの道を新宿に向かいましたが、それは間違いで遠回りでした。新宿のパネルにニュースの画像がうつっていて、大変なことになっているのがわかりました。ただ、歩いている道沿いの電気はついていて、食事をしているお店も少しだけあり、かなり多くの人が歩いていたので、過度に不安になることはありませんでした。
帰る方向が分かり、ひとすら歩いていきました。ローファーとはいえ、ヒールで3時間近く歩いて、ようやく地元に入る川の橋が見えてきました。しかし、そこからが長く、幾ら歩いてもなかなか橋にたどり着かない感じでした。そして、ようやく家に着き、家族も無事でした。
その後の数ヵ月は節電で、階段だけ使ったり、面談で行ったところも廊下は節電で真っ暗だったりしました。
それからも大型台風や自粛で、色々な物がどこに買いに行っても足りない時もありました。子どもは何も準備をしないから、そのような準備は親がすることになります。子どもの命まで守る責任は重いなと感じますが、幾つもの経験を経て、平時の時に準備をしています。