落ち着こう。我々は同じことを繰り返している。

2009年に新型インフルエンザが世界的に流行した時に今回と同様に未知のものへの大きな不安が膨らんでいました。その時の総括を見ると、我々は同様の経験をしたにも関わらず、忘れて、同じことを繰り返しています。

コロナウイルス感染症に関して、今、わかっている密閉、密集、密接を避けることに気をつけて、粛々と過ごすのが、現状では大事ですね。

経済に関しては、既に流行の山の中に入っているので、3密の環境で無理をして行うことで、患者数が医療のキャパシティを超えてしまうと、治療ができなくなり、被害も大きく、長引くことになってしまいます。

以下、内閣官房の「新型インフルエンザ等対策ホーム」の特設ページ「過去のパンデミックレビューについて」に掲載されている内容の抜粋ですが、現状と似ている状況がわかるかと思います。その頃から提言されているように流行がなだらかになるよう、我々が落ち着いて行動しましょう。

2009年のパンデミックから10年の歩み(国立保健医療科学院 健康危機管理研究部 上席主任研究官 齋藤 智也)
https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_15.html
 新型インフルエンザ対策は、季節毎のインフルエンザ対策の延長線上にあります。どんな新しい型のインフルエンザウイルスが出現しようとも、まずは、手洗い、咳エチケット等の基本的な感染防御対策があり、睡眠、栄養等、体調を整えること、そしてワクチン接種と、個人の対策がまん延防止対策の根本となることは変わりません。さらには、インフルエンザに罹った際には、学校や仕事を休み、休養に充てるのが当たり前な社会になることが望まれます。それには個人の意識のみならず、休みを取りやすくするような社会環境の整備も重要でしょう。

2009年新型インフルエンザ流行の経験から学ぶこと(大阪府こころの健康総合センター 所長、元 大阪府健康医療部長 笹井 康典)
https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_08.html
今後、新たな新型インフルエンザが登場することが考えられます。その際には、今回の経験を活かした対策が行われることを期待しています。
  新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持っていませんので、爆発的に感染が拡大することが想定されます。同時に未知のものへの大きな不安が膨らみます。
 (略)今回の経験で言えば、スペインインフルエンザや東南アジア等で流行している鳥インフルエンザのような致死率の高いものではないこと、季節性インフルエンザ並みのもので、かかった人の多くが回復している、しかし基礎疾患のある人には注意が必要であるという情報、さらに、国民に積極的にしてほしいことの情報(咳エチケット、うがい手洗い、規則正しい生活、体調がおかしい場合は休む、早めに医療機関を受診する等)、これらを最近の災害時注意情報並みに、毎日あらゆる方法で積極的に流すことが有効と考えられます。我々は未知のものに強い不安を感じます。そして適切な判断や行動ができなくなることがあります。今回起こった誹謗中傷もそうです。適切で安心できる情報を知ることで我々は正しい判断と行動ができると考えています。

2009年新型インフルエンザ ―「未知の感染症」をどのように報じたのか?―(日本経済新聞社 編集局社会部次長  前村 聡)https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_09.html
新型インフルエンザから10年。メディアとしては2009年の際には事前に備えながら結果として過熱報道につながった経験を省みる必要がある。

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