南伊豆町のいいところ
日経のサイトに南伊豆町について書きました。
静岡県の南伊豆町に行ったことがありますか?伊豆半島の最南端で、伊豆急下田駅から車やバスで南に向かいます。
2年前から仲間と南伊豆町を応援しています。少子高齢化等の状況を町の皆さんが前向きに行動して、色々な活動をしています。これまで知らないことがたくさんありました。
漁業では、意外に知られていないのが、南伊豆町は伊勢海老の水揚げ量が静岡県で最も多いことです。
また、現在の有名ブランド米「コシヒカリ」、「ひとめぼれ」「ササニシキ」、北海道産「ゆめぴりか」などのほとんどが、「愛國」の血を強く受け継いでいて、宮城県の丸森町で「愛国」と命名されたものは南伊豆町発祥の「身上起」から選出した「身上早生」であることが明らかになり、南伊豆町が「愛国」の古里であると認められたそうです。
その愛国米を今の酒造技術で蘇らせた純米吟醸の「身上起」もおいしいです。
また、伊勢海老が入っている将軍鍋は、南伊豆町子浦に伝わる郷土料理です。こちらもおいしかったです。
訪れる場所としては、伊豆半島最南端の石廊崎では、壮大な海が広がり、打ち寄せる波に圧倒されます。夕方には赤い夕日が崖一面を照らし、海も赤く染まります。大海原を一望できる絶景は訪れる価値があります。
下賀茂熱帯植物園は、下賀茂の温泉熱を利用して、ハイビスカス・ブーゲンビレア・カトレア・デンドロビュームなどの植物が一年中咲き誇っています。下賀茂温泉の豊富な温泉熱を利用した温室内では、南国の果実など、色々な熱帯の植物が見られます。
3月になると河津桜が咲き始め、川沿いの桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストが絶妙で、日本の春の美しさを感じます。
4月に行った時は、菜の花畑では結婚式が行われる準備がされていました。参列する方々の椅子と新郎新婦の席が近く、幸せな新郎新婦の姿や祝福する友達や地域の方々が集うほのぼのとした挙式が目に浮かびました。
2019年の4、5、6月は月に1回、「スカイランタンナイトin南伊豆」が行われました。開催当日は、南伊豆町の星空を背景に、和紙に包まれたLEDのランタン約500個が夜空へ打上げられました。ランタンが夜空に舞い上がる光景は幻想的で心奪われます。
夏になると弓ヶ浜が海水浴客で賑わいます。
また、南伊豆町中木にある「ヒリゾ浜」は、船でしか行くことの出来ない独特の地理的環境から、自然が残された場所であり、半島の先端で切り立った崖に覆われていること、あたり一帯は国立公園で開発がされていないこと、付近に川などがないこと、伊豆半島の最南端の海岸で黒潮の通り道となっていること等、様々な条件が重なって、伊豆地区で水の美しい海水浴場です。
秋になり、11月になると南伊豆町みちくさウルトラマラソンが開催されます。2019年のコースは66km・78km・100kmがあり、制限時間を12~14時間で走ります。上り下りはありますが、景色もよく、途中のお料理がおいしいと評判です。実は今年度に参加しようかとかなり迷いました。いつか挑戦してみたいです。
今でも印象に残っているのは、南伊豆町に行った2月の会議の翌日に帰省のために朝早くに車で伊豆急下田駅に向かった時のことです。
窓の外を眺めていると弓ヶ浜の海外沿いは、冬で朝も早いことから人もほとんどいませんでした。
静かに打ち寄せる波と朝日に海辺が光っていました。南伊豆町を離れる寂しさを感じる光景を眺めていたら、人の影が見えました。砂浜の木の棒に二人の人物が座って、傍らに犬がいます。朝日と逆光で、後ろ姿しか見えず、冬で着こんでいるので、年齢はわかりませんでしたが、朝の犬の散歩をしていた途中の浜辺で木の棒を見つけ、腰を下ろし、海を眺めながら、二人で何かを話しているようでした。
その景色がなんだか微笑ましく、そんな自然な生活ができるのが南伊豆町であると感じ、すっかり南伊豆町のファンになっています。